鬼怒川の伏流水を使用した長期低温仕込みで醸した大吟醸酒。
5℃で低温貯蔵した後、蔵出ししています。
やや辛口、淡麗。華やかな吟醸香と豊かなふくらみを持ち、
力強く、やわらかで透明感にあふれ、日本酒の極致と言える逸品です。
「万葉聖」という名は、万葉集に収録された大伴旅人の
「酒を讃むる歌十三首」の一つ
「酒の名を聖とおほせしいにしえの大き聖の言のよろしさ」に由来します。
魏の徐バクが禁酒令に背き、清酒を「聖」、
濁り酒を「賢者」と呼んで飲んだという故事に言及し、
酒を聖人に例える表現の秀逸さを賞賛する歌です。
製造元 | 宇都宮酒造株式会社(栃木県) |
内容量 | 720ml |
原材料 | 米、米麹、醸造アルコール |
アルコール度数 | 16.5度 |
保管方法 | 直射日光を避けて冷暗所で保存 |
原料米 | 兵庫県産山田錦 |
精米歩合 | 40% |
日本酒度 | +5.0 |
酸度 | 1.4 |
使用酵母 | 香露酵母、他 |
【四季桜について】
岩手県盛岡市(南部杜氏協会)出身の市川次雄杜氏を中心に
約10名の蔵人で編成されている蔵です。
鬼怒川の伏流水を仕込み水に、山田錦・五百万石・美山錦・あさひの夢などを原料とし
口に含んだ時の柔らかさと喉ごしの良さが特徴です。
創業当初は「四季の友」と銘していましたが、
古人が詠んだ「酒なくして何のおのれが桜かな」に題を発し、
二代目が詠んだ「月雪の友は他になし四季桜」に因み「四季桜」と改名しました。
【沿革】
明治4年(1871年)、栃木県河内郡平石村柳田に
初代・今井五郎左衛門氏が前身となる今井酒造店を創業。
第二次世界大戦時、物資統制令により休業。
昭和22年(1947年)復活。
【受賞歴等】
・「大吟醸 万葉聖」が日本航空国際線ファーストクラス搭載酒に採用
・国税庁主催全国新酒鑑評会において6年連続金賞受賞
・インターナショナルワインチャレンジ(IWC)SAKE部門で金賞を受賞
・「はなのえん」「はつはな」が『日経ビジネス』地酒ベスト10でそれぞれ1位、2位を獲得
【信条】
「たとえ小さな盃の中の酒でも、造る人の心がこもっているならば、味わいは無限です」
これは酒造りに情熱を燃やした今井源一郎前社長が
昭和58年、45歳で亡くなる半年前に話した言葉です。
宇都宮酒造では、この言葉をモットーとして酒造りに取り組んでいます。
【蔵の様子】
槽(ふね) | 釜と甑(こしき) | 精米器 |